悪天候による飛行機の遅延で、丸一日アメリカのヒューストンに滞在することになりました。最初は、乗り継ぎ便を逃してがっかりしていたのですが、ネットで調べるとNASAの宇宙センターまで2時間で行けることが判明。急にテンションが上がりました!

というのも、たまたま金沢の進学校に入った僕は、高校時代に進路を決める際に、何を仕事にしようという具体的なビジョンがありませんでした。ある日、図書館でマーズダイレクトという火星に人間を送り込む具体的な計画を書いた本に痺れた記憶があります。その中で、NASAは中心的な役割を担っており、いつか行ってみたい場所でした。そして、とにかく宇宙飛行士がかっこいいと思った僕は、東大の宇宙工学科を目指すことを決めました。(結果、東大には落ちましたが‥)

そして、滑り止めで受かった大学に行ってからも、宇宙を目指すならロシアと仲良くやる必要があると思い、超マイナー言語であるロシア語を第二外国語にしました。そして、宇宙工学を専攻する研究室のある学科を選び順調に勉強していたはずたのですが、私がちょうど研究室に配属になるとしに、唯一の宇宙工学専攻の教授が退任し、行きたい研究室がなくなってしまいました。完全に調査不足です‥。結果、研究には興味が持てず、就職活動を始めました。大学入試と研究室選びの二つに失敗した僕は、いつの間にか宇宙の夢を諦めていた気がします。そもそも、どうすればいいかわからなかったんですね。

僕が就職活動を控えた頃、ホリエモンに代表されたITベンチャーと外資系のコンサル・金融がはやりでした。そして、かっこいいなと思える先輩がいたIBMビジネスコンサルティングに就職することを決めました。なんとなく、心のどこかに引っかかっていた宇宙ですが、宇宙飛行士ではなく、いつか起業して、お金を貯めていつか行ければいいという、適当な気持ちの整理の上で、いつの間にか忘れかけていました。

その後、コンサルタントとして、IBMでは素晴らしい環境に恵まれて、いつの間にか9年間もたってしまいました。しかし、サラリーマンとして働くことにはずっと違和感がありました。結婚を機に、会社には籍を残さずに旅に出ることを決めたことで、ちょっとだけ気持ちが吹っ切れた気がします。日本人の労働者の8割以上はサラリーマンらしいですが、一度なるとその安定感に病みつきになってしまうものですね。

思いがけず、そんな自分の妥協だらけの人生を、半日で振り返ることができた素晴らしい1日を過ごすことができました。

バスで行こうと思っていたら、土曜日はやってないと言われ、途方に暮れていたところ、たまたま隣に座ったコスタリカのカップルと同じ境遇にあり、一緒にレンタカーをシェアしていくことができました。(AlexとMaikeありがとう!)

何があるかもよくわかっていなかったのに、実際に使われていたサターンロケットの実物のでかさに驚いたり、これまでの宇宙開発の歴史を振り返るムービーに感動したり。

今日のこの1日は、何かに導かれていた気がするほどでした。世界旅行も終盤戦ですが、帰国前に、神様から「簡単に妥協するべからず」というメッセージをもらったような気がします。(今から宇宙飛行士を目指すということではありませんが。)

これからの人生は、どうなるかわからないですが、環境に流されることがないように、変なところで妥協しないように、自分らしい選択を積み重ねる必要があるなと、しみじみと思った1日でした。

ちなみに、ヒューストン宇宙センターの運営は、ディズニーによってなされており、特段宇宙に興味がない人にも、楽しめるようになっています。

自分の現状に満足していない人は、どこか自分の過去を振り返ることができる場所に旅行してみるのはいいかもしれませんね。

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タナカマコト