オルタナティブの世界

タナカマコト・ヨウコの世界一周旅行記録

Argentina

アコンカグア・トレッキング

image

アコンカグアに行ってきました。ただし、今回は3日間の麓までのトレッキングのみ。

アコンカグアは南米最高峰で6960m、ヒマラヤ山脈を除くと世界で最も高い山です。ただし、その地理的条件から夏の一時期は歩いて登ることができ(アイスクライミングが不要)で、登りやすい高山としても有名です。

 

現地で聞いたところ、年間訪問者数は6000名強で、そのうちの約半数が登頂を目指す登山者で、残りの半分は今回の僕たちのように麓のトレッキングにきます。登頂率は20-30%程度で、その難しさは天候を読むことと高度順応の難しさにあります。

 

夏は最も風の弱い時期ですが、山頂付近では時速100km以上の風が吹いていることも珍しくなく、天気も変わりやすいです。僕たちが行った時にも見えましたが、雲に覆われ、中は突風が吹くと言われるビエントブランコ(白い風)が有名です。

 

また、高度順応に関して、麓のメンドーサは700m程度で、高度差が6000m以上あります。そのため、一般的には2週間以上をかけて、ゆっくり登ります。それでも、順応しない人は多いようですが‥。

 

今回は、ラパスで出会った森くんと一緒に3日間のトレッキングに行ってきました。目的地は標高4200mからアコンカグア南壁を望む展望台、フランシスです。(妻はこれ以上山には興味がないようで、メンドーサのもう一つの楽しみ方であるワイナリー巡りをしていました。)

 

アコンカグアには、ガイドなしで自分で登りたい。ラパスで何度かのガイド登山を経験して、そう思うようになっていました。やっぱり誰かについていくだけでは物足りないみたいです。でも、20日分の食料を担いで一人で上には、いまいち自信がない。ガイドを雇ってお金で解決するには、勿体無い山だと思い、今回はトレッキングで様子を見に行くことにしました。下見ですね。

 

 

なぜ山に登るのか?

 

今回の2泊3日のトレッキングの間、よく頭をよぎったのは「自分はなぜ山に登るのか?」知力、体力、そして運を試す機会として、山を取られていることに自分で気がつきました。
アコンカグアでは、2週間以上の工程を計画し、食料計画を組んで、さらにそれを自分で担いで登る体力が求められます。さらに、天候はいつも変わりやすく、いつアタックするかの判断が求められます。この判断がスリリングでいちばん好きな点が気がします。

 

そして、どの山もそうですが、頂上に着いた時に、達成したことを実感しやすい。美しい景色が迎え入れてくれます。そういう経験に少しずつはまっていって、少しずつ難易度が上がっていっているみたいです。
達成を実感しやすい、ちょっとしたプロジェクトなわけですね。

 

以下は、次回登る時のための備忘録として。(アコンカグア登山マニュアル)

 

0.裏両替
アルゼンチンは自国通貨への信頼が乏しく、公定レートと裏レートがあります。
公定レート:1ドル=約9ペソ
裏レート:1ドル=約14ペソ

 

現地に米ドルを持ち込んで、街中で裏両替すると得します。場所は、入山手続を行うアルゼンチン観光局の左隣。現在のレートのチェックはこちら
結局、登山にいくらかかるかわからなかった大きな要因の一つはこれでしたが、米ドルを現金で持っていけばかなり安く上がることがわかりました。
ちなみに、これはアルゼンチンはハイパーインフレで毎年30-40%物価が上がっているらしく、アルゼンチンペソでの預金は人気がないために発生している問題です。みんな米ドルでタンス貯金をするようです。経済が混乱するのも困りものですね。

 

1.入山手続き
入山手続は登山口ではなく、メンドーサの街中の観光局にて行います。

 

今年の入山料は$582でした。(20日の山頂までの登山の料金)。ただし、ペソで払うことも可能で、この場合は、5674ペソ。 裏レートで換算すると5万円弱。(ただし時期により異なります。詳細はこちらを参照)
ちなみに、3日間のトレッキングは1.2万円程度です。

 

これ以外に、ポーターや山でのテント、荷物を運ぶムーラスの使用が必須となっています。地元の産業を潤わせるための政府のルールですね。

 

 

2.登山計画
アトラストレックという会社の登山ツアーサイトが非常にまとまっていて、便利でした。装備・日程・地図などがとても参考になりました。ただし、このツアーに参加すると23日で109万円かかるみたいです。

3.レンタル
二つの会社を見てみました。料金表は以下。ざっくり言って、必要な装備を20日間全て借りると1人5万円程度ですね。

 

image

 

 

image

 

 

4.メディカルチェック
標高3400のコンフルエンシアと標高4200のプラザデムーラスの2カ所にメディカルチェックが設けられています。今回は、コンフルエンシアに関して。

 

定量的な検査項目は以下の3つ。(その他に、いくつか定性的な質問を受けます)
-血圧
-脈拍
-血中酸素濃度(SPO2)

 

やや血圧の高い僕にとっては、一つの難関でしたが、結果はあっさりパス。血圧は180以上あるひとは、ドクターストップがかかり、降圧剤を飲んで次の日まで様子を見るということでした。
脈拍は60-100であれば問題なし。この日、僕は107もあって自分でもびっくりしました。が、水分補給が足りていないということで、毎日水を4L飲むことを条件にパス。アコンカグアは想像以上に乾燥しているようです。

 

そして、血中酸素濃度。これは、地上にいるときには、だれでも一般に100%近くありますが、高山では急激に下がります。指を挟んで測るマシンで計測。僕は93でした。90未満だと、それを超えるまで高度を上げないように、ドクターストップがかかるようです。(ちなみに、プラザデムーラスでは80が条件のようです。)
登山者の5-10%はこのメディカルチェックで脱落するみたいですね。

 

image

 

5.交通手段
メンドーサからの往復は一日3本のバスが出ていて便利です。料金は片道で66ペソ。交通手段は問題ありません。
image

 

Transporte
“BUTTINI”
SALIDA/ DEPARTURE
(Terminal del Sol – Mendoza)
REGRESO /RETURN
Lunes a viernes/
Mon to Fri
6 a.m.
10: 15 a.m.
3: 30 p.m.
11:40 a.m.(Horcones)
4:35 p.m.(Horcones)
8 p.m.(Puente de Inca)
Sab, Dom y feriados /
Sat, Sun and Holiday
7:00 a.m.
10: 15 a. m.
3: 30 p.m.
11:40 a.m.(Horcones)
4:35 p.m.(Horcones)
8 p.m.(Puente de Inca)

 

結論

 

結局、メンドーサ発着でガイドなしで登るには、入山料、サービス、レンタル、食料を入れて15-20万円くらいになりそうです。自分の装備があれば、10万円くらいまで、下げられるかもしれません。

 

登山経費と考えると高いですが、これ自体を2週間以上の旅行と考えると妥当な気もしますね。ちなみに、ガイドのついたエクスペディションに参加すると、安くても$3000程度はかかります。
あとは、自分の荷物を運ぶ体力と忍耐があって、アイゼン・ピッケルの経験があって、高度順応する時間が取れて、運が良ければ登れそうです。

 

漠然とした不安やモヤモヤが少しずつ晴れて、次は登れる気がしてきました。ちゃんとした情報を自分で収集することで、意志が固まっていきますね。

登れるシーズンは12月と1月のみ。来年か再来年をめどに、リベンジしようと思います。12-1月に1ヶ月弱の休みが取れて、一緒に登ってくれる人募集中です!
 

 

image

 

タナカマコト

1 Comment

  1. maruo_haas

    はじめまして。
    2017年1月にアコンカグア登頂を予定している者です。

    早速ですが、アコンカグア登頂をご一緒させていただきたいのですが、
    いかがでしょう?

    ちなみに、私はワイナポトシだけは登ったことがあります。
    運が良かったのか、体調が良かったのか、
    頂上でも余力があったのでアコンカグア登頂に
    挑戦したいと考えています。

    まずは一度連絡をいただけると幸いです。
    宜しくお願いします。

Leave a Reply

Theme by Anders Norén